事なかれ主義
2014-01-03


少し前にTVで見た話。

城郭跡での人の転落死後、その遺跡を管理する市は、転落防止柵や立ち入り禁止区域の設置によって、景観が台無しになってしまった事例がある。
事実、多数の人が景観を元へ戻すよう運動しているようだ。

これなんかは、事件が起きると役所の「事なかれ主義」が発動する典型例だと思う。

必ず引き合いに出されるのが、アメリカのグランド・キャニオン。
すごい崖なのだが、転落防止柵などはほとんど無いらしい。
(最近は柵があるところも)
完全自己責任の世界。
僕もかなり前に、見に行ったことがあるのだけれど、その当時は柵があるかどうか気にもしていなかったので、正直記憶が無い。

「事なかれ主義」とは少し違う話なのだが、こんにゃくゼリーを食べて、子供が窒息死した親が、製造元を訴えて裁判を起こした事例。
この訴訟の場合、訴えは認められなかったが、製造会社は、何らかの対策を実施したと記憶している。

餅が原因で窒息死する事件は、今年もそうだが、毎年多数起きている。
子供は駄目で、老人はよいということも無いはずだが、子供の場合は、大問題になる。
餅で窒息死しても、餅の販売を禁止しようなどと言う人はいない。

非難を敢えて承知で言うと、子供の場合、保護者は注意する義務があると思う。
喉に詰まらないよう小さくするなどの配慮をすべきである。

最近は他者に責任を押し付ける風潮がある。
役所は敏感だから、何とか責任逃れをしようとして、しなくてもよい対応をしがちだ。

そうした「事なかれ主義」によって、貴重なものがなくなるのは残念だ。
[その他・都道府県]

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