欧州中央銀行が国債を無制限に購入
2012-09-08


最近、ギリシャやスペインの債務問題が鎮静化していると思っていたら、欧州中央銀行(ECB)が6日、国債を無制限に購入すると発表した。

この発表で、欧州の債務問題が緩和されるとの憶測で、日本を始め世界の株価が軒並み大幅上昇している。

しかし、無制限とはいってもいろいろ条件は付いている。
1.償還期間が1~3年と短い短期債
2.欧州安定メカニズム(ESM)にも国債購入を求める
3.財政規律の強化を約束する

3の財政規律の強化が、どんな内容で罰則があるのかどうかも分からないのだが、最近、日銀も政府や財界の度重なる要請に根負けし始めて、さらなる金融緩和に動こうとしている。

アメリカだって、QE3をやるだろうと言われているし、世界中で金融緩和、すなわち、市場に出回るお金を更にじゃぶじゃぶ状態にしようと目論んでいる。
お金をじゃぶじゃぶにしていくと、通常はインフレになる。
「打ち出の小づち」なんて無いから、必ず副作用が出てくる。

日本はデフレ状態なので、なかなかインフレにはなりにくいが、インフレになり始めたら、制御できなくなるだろう。
日本のような経済大国が、これほどのデフレになるのは、有史以来、初めてのことだから、何が起こるのか、どう対処するのか、だれにも正確には分からない。
[経済・アベノミクス]
[国債・デフォルト]

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