ギリシャ、再選挙までの経緯
2012-05-20


ギリシャがまた混乱している!
連立交渉が決裂して、6月に再選挙を実施することとなってしまった。
世界中を巻き込みながら、支援体制も決まり、着実に安定へと向かっているはずだったのに…。
元の木阿弥と化し、日経平均株価もまた、年初の8500円近辺に近づいてきた。

こうなった経緯について忘れかけているので、振り返ってみることにする。

2010年5月−財政の悪化が表面化したギリシャに対し、EUと国際通貨基金(IMF)が第1次金融支援を決めた

2011年10月26〜27日−EUはギリシャ向け民間債務元本の50%カットや追加金融支援を盛り込んだ同国の支援策をまとめた。ギリシャに対しては国民の身を切る改革と財政赤字削減を求めることでギリシャ政府と合意

10月31日−パパンドレウ首相がギリシャ支援策を巡る「国民投票」を実施すると宣言した為に、世界中が大騒ぎとなり、各国の株式市場も大きく下落、その後国民投票は撤回

11月5日−内閣信任投票で辛うじて信任される。このときのブログに「第1に、次の内閣がどうなるかだ。首相を降りるといっても、野党と連立を組むのか。第2に、連立がうまく機能したとしても、支援策受入れに国民はどう判断をくだすのか。」と書いたが、こうした危惧が現実となってきた

11月11日−パパンドレウ首相が退陣し、総選挙まで暫定のパパデモス首相誕生

2012年3月30日−EUは金融安全網を8000億ユーロで合意(ギリシャ向けだけではない)

5月6日−総選挙の投票日。しかし、与党が惨敗し過半数割れして現在の混乱へとつながる

再選挙で緊縮策に「ノー」となると、ギリシャへの残りの支援策も実施されず、ギリシャは国家破綻となり、ユーロ圏からの離脱が現実味を帯びてくる。それがギリシャだけで終わるのか。
そうはさせじと世界中が動くだろうが、ギリシャ国民への「アメ」になるのか、まだ分からない。

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