国レベルのデフォルト(債務不履行)を、歴史を遡って検証してみよう。日本においてもデフォルトは、それほど珍しいことではなかった。
最初の例は、永仁の徳政令と言われているものだ。1297年(永仁5年)に鎌倉幕府の9代執権・北条貞時が発令した日本で最初の徳政令とされている。正確な条文は不明だが、「御家人から買い取った土地は無償で返還すること」が主だった内容だった。これは幕府の基盤である御家人体制の維持に力点があったと理解されている。土地を巻き上げられた人たちの中には、御家人もいて、多くの反発を招いてしまった。そして有力御家人をはじめ民衆の心は幕府から離れていくことになった。
最近では、太平洋戦争直後の昭和21年に預金封鎖、新円切り替え
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